村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける by 村上 憲郎
村上 憲郎
米グーグル副社長兼日本人社長。
1947年大分県佐伯市生まれ。
1970年京都大学工学部卒業。
卒業後日立電子に入社。
1978年日本DECに転職、1986年から5年間米国本社勤務、帰国後1992年に同社取締役に就任。
1994年に米インフォミックス副社長兼日本法人社長。
1998年にノーザンテレコムジャパン(現ノーテルネットワーク)社長。2001年にドーセントジャパンを設立し、社長に就任。
2003年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
自力で英語を身につけ、
グーグルのトップになった著者が伝授する
「必要なことしかやらない」最強の勉強法…
目次
Prologue 英語が出来なきゃ話にならない
・私も英語が出来なかった
・英語は“2台目の自転車”である
・英語は十分条件ではなく、必要条件
・英語が出来なきゃ、毎日の情報に遅れる
・英語が出来ない日本は“ヤバい”
・ビジネスマンよ、城島選手を目指せ
・もう遅いなんてことは、絶対に、ない!
Chapter 1 英語を読む
・なぜ「読む」からはじめるのか?
・「英語を読む」とはどういうことか?
・まず100万語を目標に読む
・後戻り&息継ぎ禁止。ひたすら前へ前へと読む
・なぜ息継ぎをしてはいけないのか?
・最初は会話の多い探偵モノを読む
・知らない形容詞は「good」か「Bad」に変換する
・映画、DVDはOK。翻訳本は読んではいけない
・SFものは×。次はノンフィクションに挑戦を
・「出だしは12種類しかない」ことを知っておく
・出だしが分かると、一見難しそうな英文も読める
・究極のところ、英文は「S+V」しかない
・1分間に500ワード読むのが最終目標
・英語にまったく自信のない人は、中学の教科書を読む
Chapter 2 単語を覚える
・目標は、ビジネスで困らないレベルの1万語
・単語は丸暗記しない。毎日“会って”頭に入れる
・単語カード、ノート、マーカー、鉛筆、いっさい使わない!
・自分の単語レベルをチェックする、簡単な方法
・あなたのスタート地点を確認する
・教材選びのヒント 目標3000語レベル
・教材選びのヒント 目標6000語レベル
・教材選びのヒント 目標1万語レベル
・平日は3000語、土日は1万語
・熟語・イディオムは「捨てる」
・立ちはだかる、目標1万5000語の「壁」
Chapter 3 英語を聴く
・リスニングは“耳の筋トレ”。使うのは知力でなく筋力
・1日1時間×3年。生の英語を1000時間聴く
・リスニング教材は常に10課先を聴く
・ザザッと聴いて「ハイ、聴けた」。100%を目指さない
・テキスト類はいっさい見ない。そして、息を止めて聴く
・究極の教材は、ディベートの音声
Chapter 4 英語を書く
・日本人に英作文は無理。あきらめて“英借文”を
・英借文とは、日本語の手紙文の「時候のあいさつ」と同じ
・英借文用のテンプレートをストックせよ
・作文より、借文より、まずはタイピング
・アメリカの小学校でも、内容よりもフォーマット
Chapter 5 英語を話す
・聴くのは相手のレベル、話すのはこっちのレベル
・日常英会話は5パターンしかない
・自分に関する100の話題を丸暗記する
・どんな話でも、自分の用意した100の話題に持っていく
・話すことで「マイ・ストーリー」を磨く
・自分の周囲の「関心事」も、英語で言えるようにしておく
・発音は朝晩のボイストレーニングで
・「R」と「L」の違いなんて気にするな
・外国人に受けがいいのは、ジョーク
・自分の土俵で勝負する、もうひとつの方法

村上式シンプル英語勉強法
MEMO
村上式シンプル英語勉強法
◆英語を話す
▶日常英会話は5パターンしかない
「あいさつ」「依頼する」「質問する」「意思を伝える」「相手の意向を聞く」
1) Could you please ~
Could you please write down your last name on this paper?
Please write down your last name on this paper.
2) Can I ~
Can I have a glass of water, please?
A glass of water, please.
3) I’d like to ~ (~したい)
I’d like to take a vacation.
4) I will ~ (絶対~する)
I will go to Beijing Olympic.
5) Would you like to ~
Would you like to have a cup of coffee?
Yes, please. No, thank you.
6) Shall I ~
Shall I make another copy?
Yes, please. No, thank you.
▶英会話の基本5パターンを身につける際の、おすすめ教材
・これで話せる英会話基本文型87 (上野 理絵/ベレ出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4939076873/
▶自分に関する100の話題を丸暗記
・1分間英語で自分のことを話してみる(浦島 久、くらいど・ダブンボード/中経出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4806124184/
・日本のことを1分間英語で話してみる (広瀬 直子)
https://www.amazon.co.jp/dp/4046010282/
◆英語を書く
▶日本人に英作文は無理。あきらめて「英借文」を…
▶英借文のおすすめサイト
・Docstoc.com
https://www.docstock.com.au/
◆英語を聴く
▶1日1時間×3年。生の英語を1000時間聴く
▶テキスト類はいっさい見ない。そして、息を止めて聴く
▶究極の教材は、ディベートの音声
▶リスニングのおすすめサイト
1)ダボス会議
https://www.weforum.org/
2)CNN.com
http://edition.cnn.com/
3)Nesweek
http://www.newsweek.com/
4)Online Library of American Speeches (American Thetoric)
http://www.americanrhetoric.com/
◆単語を覚える
▶目標は、ビジネスで困らないレベルの1万語
▶単語は丸暗記しない。毎日「会って」頭に入れる
村上式の単語の覚え方の極意は「ひたすら眺める」
毎日、ただひたすら単語を見る、眺める。
最終的には1日に1万語見る。
毎日10語ずつをコツコツと…なんていうのはダメ。
毎日1万語、全部を見る。
少しずつではなくて、一気呵成に徹底してやる。
これが大事!
▶自分の単語レベルをチェックする
Passive Vocabulary : 見れば意味が分かる単語(受動型)
Active Vocabulary : 自分から言える、書ける単語(能動型)
▶英単語レベルチェク
http://www.alc.co.jp/tg/vocab/
・1000語レベル(最低限のレベル)
・1000~3000語レベル(日常会話級)
The Oxford Picure Dictionary (Oxford University Press)
https://www.amazon.co.jp/dp/0194740153/
・3000~6000語レベル(大学受験級)
ニュース英語パワーボキャビル 4000語(小林 敏彦・語研)
https://www.amazon.co.jp/dp/4876154171/
英単語ピーナツほどおいしいものはない 銅メダルコース(清水 かつぞうー/南雲堂)
https://www.amazon.co.jp/dp/4523251533/
英単語ピーナツほどおいしいものはない 銀メダルコース(清水 かつぞうー/南雲堂)
https://www.amazon.co.jp/dp/4523251541/
・6000~1万語(ビジネス会話級)
発信型英語 10000語レベルスーパーボキャビル(上田 一三/ベレ出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4860642112/
ニュース英語パワーボキャビル 3000語プラス(小林 敏彦・語研)
https://www.amazon.co.jp/dp/487615421X/
英単語ピーナツほどおいしいものはない 金メダルコース(清水 かつぞうー/南雲堂)
https://www.amazon.co.jp/dp/452325155X/
※平日は3000語、土日は1万語
▶熟語・イディオムは「捨てる」
◆英語を読む
英語を読むとは、英語を、英語のまま、「内容を英語で読む」ということ。
まずそれに気づくことが、英語上達への第一歩。
▶まずは100万語を目標に読む
小説にして約10冊、ノンフィクションで約5冊。
※最終的には300万語(小説約30冊分、ノンフィクション約15冊)
▶後戻り&息継禁止。ひたすら前へ前へと読む
なぜ読むときに息継をしてはいけないのか?
それは、英語を聴くときと同じ条件で「読む」からである。
▶英文の出だしは12種類しかない
1) 前置詞で始まったら、イントロ In Japan …
2)「The ~」とか「A ~」なら主語
3)「When ~」で始まって、カンマ(,)があったら主語
4) 名詞で始まったら、ほぼ主語
5) 「It ~」なら、「It ~ that…」か「It ~ to …」となり、だいたいが仮主語
6) 「To ~」なら、イントロもしくはコンマ(,)がなければ主語
7)「There ~」なら、There + 動詞(V) + 主語(S)で「Sがある」となる
8)「Ving ~」なら、イントロもしくはカンマ(,)がなければ主語
9)「Ved by ~」なら、文末に?などがなければ主語
10)「What ~」なら、文末に?などがなければ主語
11)「~lyやBut」なら、カンマ(,)までイントロ
12)それ以外の特殊なケース(ほとんど出てこない)
▶英語にまったく自信のない人は、中学の教科書を読む
New Crown English Series New Edition 1,2,3 (三省堂)
◆英語は「2台目の自転車」である
英語の勉強は自転車に乗る練習を同じ。
鍛えるのは、英語を使いこなすための筋力であり、
知力ではない。
英語は語学ではなく「語力」である。
英語は自転車。
グローバル社会を走り回るための手段であり、道具である。
英語を頭で考えない。
英語を体に覚えさせる。
日本語しか知らない体に、
英語を使える筋肉を追加していく。
◆村上式シンプル英語勉強法の特徴
▶必要なことしか、やらない
▶スクール、高額教材、勉強机はいらない
▶英語は「お勉強」ではない